IELTS 混合条件文ドリル

混合条件文

ルール解説

混合条件文は、過去と現在という2つの異なる時間軸にまたがる仮定法を表現するための高度な構文です。第二条件文と第三条件文の特徴を組み合わせることで、過去の出来事が現在に与える影響や、現在の状況が過去にどのような変化をもたらすかを表現できます。混合条件文を使いこなせることは、IELTS試験でバンドスコア6.5〜7.5以上を目指す際に必要な高度な文法力を示します。

1. 過去→現在混合条件文 (if + had + 過去分詞 … would + 動詞の原形):

   • 起こらなかった過去の行動が現在の結果に影響を与える場合に使います。
   • 例のパターン: If + had + 過去分詞, would + 動詞の原形。

2. 現在→過去混合条件文 (if + 過去形 … would have + 過去分詞):

   • 現在の（または一般的な）条件（現在は真実ではない）が過去の結果に影響を及ぼす場合に使います。
   • 例のパターン: If + 過去形, would have + 過去分詞。

主な時間を示す表現:

• "now", "currently", "at this moment" などは過去→現在混合条件文に伴うことが多いです。
• "by then", "before last week", "by that time" などは現在→過去混合条件文を示します。

IELTSで重要な理由

混合条件文を使うことで、英語の時制の幅広さや文のバリエーションをライティングやスピーキングで示せます。試験官は時制の柔軟な使い方や仮定のシナリオを正確に表現する能力を重視します。混合条件文の継続的な練習により、複雑な文型への理解が深まり、ライティングの向上と総合的なバンドスコアのアップにつながります。

よくある間違い:

• 過去→現在混合条件文のif節で過去完了の代わりに過去形を使う。例: “If I studied harder, I would be here now.”（誤り、had studied が正しい）
• 過去→現在条件文の主節で would have + 過去分詞 を混用する。
• 過去完了の助動詞 had を省略する。例: “If she listened carefully…” と書くべきところを had listened とすべき。
• 語順を間違え、if節に would を置いてしまう。例: “If he would have known, he would call”。

注意: 過去→現在混合条件文は過去の行動が現在に及ぼす影響を重視し、現在→過去混合条件文は異なる現在の現実が過去の結果をどのように変えるかを想像します。

文脈での例

• 正解: If she had taken the earlier train, she would be sitting at her desk now.
  説明: 過去完了 had taken が実現しなかった過去の行動を示し、would be sitting が現在の結果を表しています。

• 正解: If I were taller, I would have joined the basketball team last season.
  説明: 過去形の were が仮定の現在の条件を作り、would have joined が起こらなかった過去の結果を示しています。

• 正解: If they had applied for the visa sooner, they would not be waiting at the embassy today.
  説明: had applied が過去の機会逸失を示し、would not be waiting が現在の結果を表しています。

練習問題

Choose the correct option to complete the mixed conditional sentence:

1. If he _____ the map, he would not be lost now.

A) studied
B) had studied
C) would study
D) studies

回答を見る

Answer: B) had studied
Explanation: 過去完了形の had studied は、現在迷っている状況に影響を与えた過去の条件を示しています。

まとめ

• 過去の出来事が現在に影響を及ぼすif節には過去完了形を使う。
• 現在の条件が過去の結果に影響を与える場合は、if節に過去形、主節に would have + 過去分詞 を使う。
• now, by then, today などの時間表現に注意して混合条件文を見分ける。
• Lingo Copilot を使って文法修正例を練習しましょう。